監視下にある外国人お手伝いさん

フィリピン出身のお手伝いさんの多くは、ベトナムのお手伝いさんとは違い、よく訓練されているプロです。

ベトナムニュース、ハノイ ー ある週末、ジャネットは映画館で映画を観た後、2人の子供を連れて家に帰り面倒を見ていました。それから彼女はランチを作り、子供たちに与え、部屋の掃除をする前に昼寝をさせます。

35歳のジャネットはフィリピン人で、ベトナム人家族のお手伝いさんとして3年間ホーチミン市で働いています。

彼女は毎月600ドルを稼いでいます。これは他のベトナム人お手伝いさんと比べると高いです。通常、ベトナム人は同じ仕事でも月150ドルから200ドルの稼ぎになります。

この収入の違いは雇用主が求める技術に対しての支払いといえます。

ジャネットの雇用主であるランさんは、ジャネットは子供達に自立するための基本的なスキルと、勉強を教えることができると言います。

「彼女は私の子供達が何が好きなのか、どのような食事がいいのかをよく知っています。また、家事に対しても、何の不満もありません。」とランさんは言いました。

ホーチミン市の11区に住んでいるホウオンさんもフィリピン人のお手伝いさんに満足しています。

「彼女は几帳面で入念です。明るい色の服は分けて洗濯してくれます。どの服が洗濯機で洗えて、どの服にドライクリーニングが必要かもわかっています。プロ意識が高く、私たち家族のことを口外することはありません。」とホウオンさんは言います。

ホーチミン市にあるお手伝いさん紹介所の管理者は、フィリピンのお手伝いさんは、ベトナムの多くのお手伝いさんと比べてもよく訓練されていて、プロ意識が高いと言います。

「月650ドルから800ドルかかるので、全ての家庭がフィリピン人のお手伝いさんを雇うだけの余裕があるわけではありません。フィリピン人のお手伝いさんがよりプロフェッショナルであるために、ベトナム人のお手伝いさんの平均料金は安くなっています。」と彼は言いました。

ベトナム労働総連合のヴー・クアン・トー労働者労働組合学会長は、ASEANの経済地域とベトナムの取り決めにおいて、ASEAN加盟国は労働者に8つの職業をオープンにしなければならないとしています。

お手伝いさんはこの8つの職業には含まれていないと彼は言いました。

「もちろん、ベトナムに働きに来る労働者は国際的な同意や地域的な同意を得ているわけではありません。」とトー氏は言います。

労働・傷病兵・社会問題省のグエン・ティ・ラン・ホウオン前社会労働科学研究所長は、ベトナムの法律では高い技術を持った専門的な労働者や職人のみをベトナムに受け入れるとしていると言います。

「しかし、そのような労働者を見分けるのは難しいのです。」とホウオン氏は言います。

トー氏は、ベトナムの多くの家庭が他国から来たお手伝いさんを好むという現実を無視できないとしています。

「一度ベトナムのお手伝いさんでは満足できないと感じると、家族は自分たちの求めるお手伝いさんを見つけようとします。」とトー氏は言いました。

しかし、彼はベトナム人のお手伝いさんたちも技術を磨いて、外国人のお手伝いさんと戦えるようにするべきだと強調しました。

トー氏は、ベトナムだけではなく他の国でも働けるような技術を身につけるためのお手伝いさん向けの講習を開くことを提案しています。

ハノイ労働・傷病兵・社会問題局のグエン・ドゥック・ビ雇用安全ユニット副局長は、今日、外国人お手伝いさんがベトナムで働くことは許可されていないと言います。

「もちろん、フィリピン人のお手伝いさんがみんな違法就労であると結論づけることはできません。彼らは身分を保障するために多くの合法書類を持っているからです。」とビ氏は言いました。また、局はこの問題に対して調査をするかもしれないということも付け加えました。